当研究室との共同研究をご希望の研究者や企業等の方は,武藤までお気軽にご連絡ください。ただし,以下の点にご留意ください。
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共同研究の依頼なのか,それとも単なる質問・相談なのかをあらかじめ明示してください
(未確定の場合はそのように書いてください)。共同研究の依頼を受諾する場合には責任をもって研究に貢献できるよう努めますが,単なる質問・相談の場合は,それに応えるかどうかはあくまでも私の善意によります。あまりにも失礼なメールや明らかに人違いと思われる依頼には返信しない場合もございます。(幣学の学生や関係者等からの質問・相談に関しては原則として必ず何らかの返信をします。)
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当研究室ではオープンサイエンスを重視しています。したがって,可能な限り,研究のプロトコルを事前登録したり,プレプリントを公開したり,生データを公開したりといった,研究の透明性を担保するための実践を行っていきたいと考えております。もちろん,現実的にこれらの実践が困難なケース
(e.g., 個人情報や企業秘密を含むデータの分析等) もありますのである程度は柔軟に対応するつもりです
(e.g.,生データを公開できない場合に,ダミーデータと分析用スクリプトのみを公開する等)。この点について,なるべく早期にすり合わせを行わせてください。
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一般的な実験・調査に基づく心理学研究の場合など,データを公開しない理由がないと思われる研究の場合は,原則としてデータを第三者機関 (OSFなど)
に公開する方針を取っております。ただし,公開できない理由がある場合にはこの限りではありません。
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オーサーシップについてはなるべく早い段階で方針を決めさせてください。私や私の研究室のメンバーが研究に実質的に貢献したにもかかわらずオーサーシップが与えられないといった事態は避けたいと考えています
(ただし,当人が自ら辞退した場合はこの限りではありません)。
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私は統計学に少し詳しいので,しばしば「統計分析担当」の非筆頭著者として共同研究の依頼を受けることがあります。実際に,それらの成果のいくつかは既に共著論文として出版されています。このような依頼の場合,特に下記の点にご留意ください(私や研究室のメンバーが第一著者となる研究の依頼の場合には必ずしも当てはまりません)。きちんと信頼関係を築ける方とであれば,「統計分析担当」としての共同研究は大歓迎です。
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データ分析に関わる仕事を全て分析担当者に「丸投げ」し,全ての責任を分析担当者に押し付けるのはお控えください。もちろん分析担当者は仕事である限り最善を尽くすべきですが,そもそもの前提として,適切なデータ分析を行うためにはその分野のドメイン知識や慣例,研究の背景,研究代表者
(筆頭著者) が持つ仮説・信念などの情報が不可欠です。私が分析を担当する際は,これらの情報について適宜研究代表者に確認をし,その回答を信頼して (ときには批判もしながら)
分析を行います。それらの情報に誤りがあった場合には,分析担当者だけではなく研究代表者にも責任があるとみなすのが自然です。非筆頭著者としてのデータ分析は十分なコミュニケーションなしには行えないということをご理解ください。
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分析担当者が行った分析の結果をただ鵜呑みにするのではなく,分析担当者がどのような分析を行ったのかに関心を持ち,自分で勉強するなどしてその中身を理解しようとする姿勢を示し,間違いがあったときにはきちんと指摘をする心づもりをして頂けると,私としてはとても気持ちよく仕事ができます。こういった姿勢は,異分野間での共同研究一般において不可欠であると私は思います。ちなみに,私であれば,「自分が筆頭著者であるにもかかわらず,その論文で用いられている研究方法の妥当性が自分には分からない」という状況は非常に耐えがたく感じます。
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統計分析を「簡単な仕事」とは思わないでください。統計分析は高度な知識を要求する専門技術の一種ですが,なぜか軽視されることが多く,研究業界においても統計分析が得意な人が「搾取」されるケースをよく見聞きします
(e.g.,
研究に十分貢献したにもかかわらずオーサーシップを与えられない,面識もなく仕事関係でもない人から突然不躾な質問をされて回答してもお礼の言葉すらないなど)。一見簡単そうに見える分析であっても,その裏で多大なエフォートが割かれているということはよくあります。私は統計ユーザーの一人としてこのような現状に警鐘を鳴らしたいと考えています。また,自分の専門技術を「安売り」することは,同業者(特に若手研究者)の仕事の価値をも低めることに繋がりかねませんから,プロの研究者としてそれ相応の対価(オーサーシップや予算など)を要求させて頂きます。仕事の対価は依頼の内容にもよりますし,仕事そのものが分析担当者にとってメリットとなる場合には多くを要求しないこともありますが,対価以上の仕事を求められた場合にはお断りさせて頂く場合がございます。
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上述の内容と重なりますが,私が統計分析を主として担当する場合は特に,データと分析スクリプトを第三者機関 (OSFなど) に公開することに原則として同意して頂きます
(できない理由がある場合には相談して落としどころを考えます)。
2024年7月30日時点での研究室のメンバーは以下の通りです。
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教員
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大学院生
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4年生 (1期生)
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3年生 (2期生)