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(最終更新日:2018/9/14)
佐藤隆夫先生(立命館大学 教授)
「もの」を見る
概要:我々は、ごたごたしたシーンの中から、自分の見たい物を即座に拾い出し、認識することができます。こうしたことが出来るのは、視覚系が、基本的に「もの」を見ることにチューンされているからです。こうした考えは、視覚研究の様々な側面の基本となるものであり、僕の最近の基本的なテーマとなっています。さらに、こうした考えは、ゲシュタルト法則や、マーの制約条件に基づいた視覚理論のもとにもなっていると考えています。今回の講演では,こうした物を見るしくみの一端をいくつかの面白い実例を交えてご紹介するとともに、僕が、行って来た具体的な研究をいくつか紹介し、そうした研究に関して参加者の皆さんと議論したいと思います。
森川和則先生(大阪大学 教授)
知覚心理学も役に立つ!:錯視研究の実用的応用と産学連携の可能性について
概要:人間の目に見えている「現実」はすべて脳が網膜からの入力を分析し解釈し推測した結果であるが、その推測(主観的現実)と物理的現実との間にはしばしばズレがある。そのズレが「錯視」と呼ばれる。知覚心理学における錯視研究は百数十年の長い歴史があり、主に幾何学的図形の見え方のズレの研究が行なわれてきた。近年まで錯視研究は精緻ではあるが日常生活、社会、実用性とは無縁の基礎研究がほとんどであった。しかし、最近、心理物理学的測定法を応用して化粧の錯視効果を定量的に測定できることを筆者らは実証してきた。錯視の日常生活への応用、特に化粧や服装における錯視の活用の研究が社会から注目されている。さらに、このような研究は企業との共同研究にもつながる。知覚心理学の未来を担う若手の皆さんに向けて、上記の観点から学問の意義について再考し、社会のニーズに答え得る現実性のある知覚心理学の可能性について論じてみたい。
概要
今年度のYPSでは、エクスカーションとして道頓堀麦酒醸造の公式レストラン 和食たちばなでの食事を企画しました。道頓堀麦酒醸造は、1996年より道頓堀の大阪松竹座に設立された醸造所であり、大阪ミナミで唯一クラフトビールを作っています。「和食に合うビール」というコンセプトの元に作られ、大阪ケルシュ、大阪アルト、大阪ポーターといったオリジナルのクラフトビールを出来立てで味わえます。当日は、昼食とビール等飲み放題を予定しています。レストランはビール工場を併設しておりますので、工場見学もしていただけます。大阪松竹座という歴史ある劇場の地下にて、大阪の味をお楽しみ下さい。
参加費
昼食代として3,000円
日時
<最終日> 9月19日(水) 昼頃 終了後、現地にて解散
場所
和食たちばな 大阪市中央区道頓堀1-9-19 大阪松竹座地下2階